撮影の豆知識

より上手に撮るには

ビデオカメラの小型化、高性能化が目覚ましい昨今、子供の成長記録や運動会、結婚式、旅行など、ビデオを撮る方も大変増えています。
でも、ほとんどの方は撮りっぱなしで編集することがなく、撮った直後に1回見ただけでそのまんまという方が多いようです。
それは2回見るほどうまく撮れていなかったというのが現状のようです。本当は編集すればさらに良い作品になるのですが、なかなかそれも大変です。

では、素人でも上手にとれる方法、撮りっぱなしでも十分記録保存として通用する撮り方をアドバイスしましょう。

撮影のポイント

極力、三脚を使用して撮影する。

ビデオ撮影でカメラの揺れ、ブレは大敵です。船酔い現象になるのもこの揺れ、ブレが原因です。
可能なかぎり三脚を使用してカメラが動かないようにし、安定した画像で撮影しましょう。

手持ち撮影する際には足場をしっかり確保し、脇を締めてカメラが揺れないように。

やむを得ず手持ちで撮影する際は、できるだけカメラが動かないよう体でしっかりと固定して撮影することです。

カット撮影は最低10秒撮影する。

カット(連続してカメラを廻す1シーン)の撮影時間はあまり短すぎても長すぎてもよくありません。
カメラを動かさずにじっと10秒以上撮影しましょう。ついつい撮っているうちにカメラを動かしてしまいたくなるのですがそこを我慢してじっと10秒撮りましょう。

パン/チルト/ズームはあまり多用しない。(カット5回に1回くらい)

撮影を始めるとついついカメラを動かしたくなるのは心情です。しかしパン(横にカメラを振る)、チルト(上下にカメラを動かす)、ズームを多用すると常に映像の視点が動くので、後で通して見ると疲れます。 パンはファインダーに入りきれない広い風景を撮影するには有効ですが、せいぜい5カットか10カットに1回ぐらいにとどめておきましょう。

パン/チルト/ズームする際は、できればカメラワークのテストをする。

パン、チルト、ズームをする際は撮影前に動きのテストをするのがベストです。
運動会などチャンスを逃さないようにする場合は別ですが、できることならワークテストをします。これはカメラの動きをどこのタイミングで止めるか、また、スムースにカメラが振れるかをチェックする大切な動作です。

パン/チルト/ズームする際は、撮り始めと最後はカメラを静止して前後各5秒はフィックスで。

録画ボタンを押したらすぐにカメラを動かすのではなく、数秒間静止して撮り、それから動かします。動きを止めてからもしばらく廻しておきます。
カメラの動いている映像どうしをつなげると見にくいことが多いようです。編集の際につなぎの効果(エフェクト)を掛けるにも有効です。

極端な望遠では撮らない。ぶれたりピンボケの原因になります。

極端な望遠(ズームで最大までよる)で撮影すると、わずかな揺れでも大きくブレるので見づらい映像になりがちです。レンズの特性としてもキメが粗くあまり綺麗に撮れません。どうしてもズームでアップで撮りたい時には、必ず三脚を使用しましょう。

手持ちの場合はなるべくワイドレンズで撮影する。

手持ちのみで撮影の場合は、標準からワイドのレンズで撮りましょう。ワイドでの撮影は多少の揺れやブレはほとんど気になりませんし、ピントもシャープで綺麗に撮れます。特に顔や花のアップを撮るときは近づいて大きく撮るほうが有効です。

撮影の基本は順光です。太陽の位置や光源に注意しましょう。

撮影する際は光線の状態にも注意をしましょう。映像の美しさは光と影のバランスです。
カメラは全体的な明るさから平均的な露出を判断してしまいますが、実際は撮りたいところが適性露出になるようにしなければなりません。

ファインダーの中心ばかり見ず、全体のレイアウトを考えてバランスよく配置しましょう。

良い映像を撮るにはバランスの撮れたレイアウトに気を使うことも大切です。よくある例として常に人の顔がど真ん中に来てしまう。
花を撮るときに背景に気を使わない。水平線、地平線が画面を真っ二つに割ってしまう、等があります。
被写体だけを見ているとどうしても中心にレイアウトしてしまいがちですが、ファインダーの四隅もしっかりとチェックして、バランスのよいレイアウトを心がけて下さい。

無精な撮り方は禁物。自らが撮影位置を変えて良いアングル、良い背景を考えながら撮影しよう。

子供の遊び姿などを撮る際は、目線を子供の高さまで下げて、色々な角度からアップやワイドを交えて立体的に撮影しましょう。
同じ位置からズームやパンでのみで撮影する、いわゆる無精撮りでは、背景の変化も乏しくカットをつないでもつまらない映像になってしまいます。

まとめ


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